小児科勤務の特徴

看護師の働き口としてとても人気のある診療科が、小児科です。
しかし、子ども好きだからという理由だけで務まる仕事ではありません。

小児科では、子どもが生まれてから成人するまでの健康を管理促進し、子育てをする親の支援を行います。
2002年には専門職看護師制度の一つとして小児専門看護師が発足し、子どもたちが元気に成長できるよう治療をバックアップし、他の医療スタッフと協力して質の高い医療を提供することが期待されています。
実際は求人が少ないため競争率が高く、少子高齢化も影響し、採用されるのが難しい職種の一つです。

小児科では風邪や怪我、精神障害をはじめ、さまざまな医療分野を扱っています。
そのため看護師にも幅広い知識や技術が求められ、どうしても経験者が優遇され採用されやすいという現状があります。

子どもの行動は予測不能で、病院内でも何が起きるかわからず、親もピリピリすることが多いです。
そのため、看護師として何が起きても動揺せず、親のクレーム対応にも柔軟に対応できる方に向いているでしょう。

小児科の看護師の勤務体系として、二交代制や三交代制を取っているところがあります。
個人の診療所の場合はこの限りではありませんが、入院患者を扱う機関では夜勤があります。
二交代制の場合は拘束時間が長いため体力的に厳しく、三交代制の場合は夜勤明けが休日としてカウントされるため、プライベートの時間を取ることが難しくなりがちです。

大変な面も多いですが、子どもの病気が治り、成長していく姿を目の当たりにできるため、大きなやりがいを実感することができるでしょう。